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5.0
スパダリ？いいえ「魔人」です
スパダリの定義はよく分からないのですが攻めのまーくんはアラジンの「魔人」そのもののようなので、私は勝手に「魔人攻め」と思って読んでおりました。
鍛え抜かれた強靭な身体、大きな背丈、天才的な頭脳、そして時々みせる意地悪。
スゲーなこの男、な攻め様まーくん。
彼は天才ハッカー。
逆に受け君は、小さくてヒョロっとしてて、元いじめられっ子、泣き虫、臆病。
まさに究極の平凡受け仁。
目立たない大学生。
そして物語のキーマン、元彼君ナカモト。
こいつは悪い。
攻めをもう一度手に入れる為に手段は選ばないし、ジワジワと追い詰めていくタイプ。
しかも笑いながら。
まるで「アラジン（仁）と魔人（まーくん）と魔法使い（ジャファー）」を連想させる関係性です。
まーくんはそばにいる人間によって善にも悪にもなる人です。
ナカモトといた時は頭脳の快楽の為ならなんでもする悪側の人間でした。
しかし仁と出会い、彼の全てに於いて後ろ向きで自信なさげで、その上寂しさを抱えて生きている姿に心が動いていくんです。
助けたい。守ってあげたい。って。
仁のそばにいる事によって、まーくんは善側に傾いていき、その力は壮大でした。
この作者様は絵が力強くBLよりは青年漫画っぽいけど、それが好き。
もちろん物語はしっかりドシンと重みがあって読んでいて引き込まれます。
ラブラブな恋愛オンリーしか読まない人は合わないかもですね。
それからエッチなシーンもリアリティがあるし、まあ、仁の要望が笑えます。
どこまで自信ない&恥ずかしがり屋なんだよ仁くん。
朝田ねむい先生と聞くとその世界観がドストライクで読む前に勝手にハードルを上げてしまい、結果、そのハードルを越えてくるので大好きです。
今作品も文句なしの満点です！
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