5.0
骨太のギャグ
大盛のぞみさんの作品を初めて見たのはInstagramでした。
きわどい、えぐいと言われそうな、女子刑務所や風俗店勤務での出来事を、日常生活として淡々と描いていて衝撃的でした。
人間的でおおらかな作風で、きれい事では済まない辛さも、まるで農村での生活のように牧歌的に表現されていました。
こちらの作品も同じく、題材はInstagramの作品よりマイルドではあるものの、一般人には充分衝撃的な仕事を淡々と語り、ものすごーく面白い話にまで料理されています。
正に骨太のギャグと言う言葉がぴったりでした。
読むと面白いだけでなく、社会勉強をした気持ちにもなれる素晴らしい作品です!
作者のたくましさに脱帽するとともに、生きる勇気をもらえます!
凄まじい逆境でも、まったく悲壮感なく、料理の腕や才覚で乗り越えていく作者の人間力は圧巻です。
- 35