【ネタバレあり】けだものたちの時間～狂依存症候群～のレビューと感想

ネタバレ注意です。


この漫画は気分の悪くなる内容ではあると思う。
中には、精神的にけっこうやられてしまう方もいると思うので、暴力的・残酷な描写が苦手な方はとくに要注意。


序盤を読んで、拒否反応が出るのもあたりまえかもしれない。
私だって最初はそうだった。
でも続きが気になるのでつい読んでしまう。


読み進めていくと、異常性の中に色々なものがみえてくる。
なんとしても生き延びようとする愛理の姿。強さだったり。
しだいに変化していく犯人・ひろくんとの関係性、交流だったり。
ときには、思わず二人に幸せになってほしいと思わせられたりする。
ひろくんのことも、最初は悪い犯人としか思えなかったのに、意外にもちょっとずつ好きになっていった。


だから途中からの展開は、大きなショックだった。
そりゃないよという、やりきれなさ。
かなり心を折られる…。
言葉は悪いけど、思わずバカタレが～！と、叫びたくなる。


でも結局続きが気になってしまうので、
更新されれば、続きを読んでしまうのだろうと思います。
こーなったらいっそラストまで見届けたいです。

予想外のラストでした。

最初から途中までは、被害者と加害者ですが、途中から二人の様々な過去や気持ちがあらわになり、ハッピーエンドに向かうのかと思っていたら…

終盤のあいりの葛藤、そして決断には思わず涙が出てしまいました。

個人的にはくもりのないハッピーエンドになって欲しかったです。

あと、耐性のない人からしたらトラウマになるレベルの残酷なシーンがいくつもあるので、注意した方がいいです。

流石に気持ち悪い

男がガチのストーカー。汚物を集めて部屋に飾る変態な上、女を殴るわオカわカンキンするわ……。最低の犯罪者野郎です。
どこの層にアプローチしてるのかわかりませんが、女の子がオカされてボコボコにされる上に、オムツつけられた上で狭い箱にカンキンされるような話が好きな人がいるのでしょうか。私には理解できない世界でした。

グロくてキモいのに何故か心に深く響く作品

内容があまりに悲惨でエグ過ぎて本当に読み手を選ぶ作品だと思いますが、私にはグッと刺さるものでした。
辛いんだけど何度もリピートしてしまいます。
特にひろくんの幼少時から毒親にDVを受け続ける劣悪な家庭環境には読んでるこちらまで心削られるヒドさです。ヒロインの愛理も父親の性的虐待で相当酷い扱いを受けてますが、どこにも逃げ場がなかったひろくんの方がやはりツラい。
何もかも諦めて母親の暴力を受け止めて来たのに、そんな彼を置いて勝手に自殺しやがるとは…怒りと哀しみMAXでそりや壊れるよね。
かと言ってその後の猟奇犯罪を許せるわけではありませんが。ひろくんをただの鬼畜なサイコパスだとは思えないのは彼の過去を深く掘り下げて知るごとに可哀想になってしまうから。
あと時折見せる頼りなげでピュアな表情にも胸打たれます。基本的にキモくて残虐行為を繰り返すヤバい人なのでそのギャップがまたさらに病みつきになる。
壊れていた彼が愛理に出会って少しずつ自分を取り戻してゆく過程→途中ほんとの恋人同士みたいになり、このままメリバ的なハピエンになるのかと思ってたのに。いやまさかの猟奇コレクション発覚からの殺し合う修羅場へ行くなんて！でもアレはひろくんが愛理に殺られたいがためにわざと暴露したようにも思える。
究極の選択をした愛理が実際に斬ったシーンは割愛されて、いきなり３年後ペット化してるひろくんを見た時は生きててくれて良かった!と思いました。
結局愛理にだけは心許し本音を話し、自分の命すら委ねる事が出来たというわけです。
ダンナとの3人暮らしはなかなかにヘビーですが、読んでてわりと楽しい。何よりもひろくん優先で必死にお世話する愛理。ダンナと過ごしていても常にひろくんとの蜜月を思い出してるし、今も心縛られてるのがわかる。
人間を辞め心を閉ざして犬化してるひろくんが時々ダンナの優斗に見せる素の顔が気になります。もしかして魂戻って来てる？
愛理も今は毒親のせいで病んでる心が限界値に来てるので目が離せない。（やっぱり墮●のキズかなぁ…）
まだまだ闇深いストーリーの真っ只中、続きが気になって気になってもう仕方ないです。

良かった

非難する人の方が多いであろう漫画。
だけど、久々漫画を読んでいて手に汗握る展開でした。
一応ハッピーエンドななるのかな？

愛理ちゃんが望む形にはならなかったけど、最後の一コマで、愛理ちゃんがまんざらでもなさそう(むしろ喜んでいる)のは愛理ちゃんにもこの素質があったということ。

今井さんが偶然にも愛理ちゃんの異常な部分を開花させてしまったんだなと思います。

まさに、タイトル通り、狂(共)依存ですね。

まずは無料12話まで読んでほしい

全話完読しました。衝撃的すぎて後半2周読んでしまいました。前半はしんどいです‥（一部気分害しました）でも12話を超えるころ、今井さんとあいりちゃんの幸せを願いたくなります。ひろくん（今井さん）もあいりちゃんも家庭環境に恵まれなかった。毒親の元で育った子に胸が痛む作品です。どうか、ひろくんとあいりちゃんで細々でもいい幸せを掴んで欲しかった。後半で発覚したアレはショックでした‥ひろくん（泣）更生の余地も与えて貰えない大罪の発覚。そう思うとこの終わり方は‥ひろくんにとってはハピエン？わからない。わからない。もやもや。。ひろくんとあいりちゃんの幸せそうなシーンはとてもほっこりしました。かわいかった、そんな2人がもっと見たかった。。泣

後悔しか無い、、

広告で見て気になって読んでしまい(しかも最後まで)、とても後悔、、。
あまりの狂気とグロさに数日間食欲が無くなり外に出るのが怖くなってしまいました。
感受性の強い方にはお勧めしません。

個人的にはあいりと結婚してくれた男性の器の大きさに驚き。
あんなん飼うのよく受け入れてくれたわ、、笑

変則ストックホルムシンドローム

ヒロインが異常な男に監_禁・乱暴される、というところまではテンプレートの胸くそ悪い話なのだが、実はヒロイン自身もかなり病んでいる、という部分からがこの作品のアイデンティティーだろうか。
一種の変則的なストックホルムシンドロームみたいな話で、このヒロインの闇をどこまで許容できるかで、評価が分かれると思う。

私は正直、ヒロインに普通に幸せになってほしい、としか思えなかった。
しかしもちろん、その「普通」というのも「幸せ」というのも、私の独善的な判断に過ぎない。

価値観の多様化、とかよく言われるし、私自身、他人の生き方には出来るだけ寛容でありたいと思って過ごしている。
だが、それは、難しい。
本当に、難しい。

これほど極端ではないにせよ、この漫画の二人に類する結びつきを持つ男女というのは、世の中にいくらでもいるはずである。
彼らが痣と傷だらけの顔で「幸せだ」と微笑むとき、私はそれを祝福できるのだろうか。
読みながら、私はずっとそんなことを考えていた。

ぜひ最新話まで読んでほしい

序盤はほかのレビューにもあるとおり気分が悪くなる描写や怖い描写が多いものの、愛理が結婚したあとからの2部（？）はいろいろな意味でとても惹きつけられます。愛理の旦那さんであるゆーくんが想像以上にいい人で、愛理とは正反対の温かい家庭で育ったからこそのお互いの葛藤はありますが、それでも諦めず愛理を救おうとしてくれる姿に胸がうたれます。愛理がひろくんに依存しそうになる心理はわかるのですが、愛理にはまさにゆーくんのように強くて優しく、愛に溢れた人が必要だと実感させられます。続きが気になって最新話まで課金しました。愛理やひろくんほどではないものの、私も親との関係に悩みがあり大人になった今でも人格に大きく影響しているので、愛理に共感して一緒に苦しんだりしながら、愛理のことを心から応援したい気持ちで読んでいます。作者さん、これからも楽しみにしています。頑張ってください！

どんどん引き込まれます

試し読みしていくうちに、どんどん続きが気になり、結局課金して最終話まで。
ここ最近で一番脳裏に焼きついて離れないヤミツキ漫画です。
確かにグロ&残虐シーン多めですが、愛理と宏和の関係が切なくて、思わず読みながら泣いてしまう回もあったり。
何とか2人で幸せになって欲しい所ですが、宏和のやった事を考えると…愛理の犬として生かされているのも勿体ないくらいです。
そして、二人の親は本当にクズ過ぎるので、どうか厳罰に処していただきたいです。
愛理の旦那さんも良い人なんでしょうけど、わかってなさ具合がイラつきます。
結局、愛理と宏和の絆？には割って入れないんじゃないかな。
どんな結末が待っているのか気になって仕方がありません。