4.0
最終話まで踏まえて再投稿
スタートはエロ描写が多いので、それだけの漫画なら無料までで読むのを辞めようと思っていました。
しかし、登場人物それぞれのエピソードがしっかり描かれていて、ジェンダーを越えた繋がりもあり、とにかく絵がきれいなので、続話購入に至りました。
この物語の核になる、乃蒼がなぜ機械的な言動で極度の人見知りなのか過去を辿ると、一言では言い尽くせないとても悲惨な人生を送っていることが明かされます。義母義姉からの執拗な性的虐待には読むたびに目を背けたくなります。
そんな存在価値が見出せない暮らしの中で七海と出会い、幼い頃に生き別れた大好きな母に似ていることから心を開き、ピーチパフ内でも徐々に仲間が増えていき、七海と乃蒼は付き合うことに。
イヤミス要素が強い内容なだけにこの時は嬉しかった!
普段はクールでミステリアスな乃蒼が、七海にはデレデレで甘えん坊で感情的になるので、そのギャップが良くて毎回イチャイチャシーンはドキドキしながら読んでいました。
義母姉が、乃蒼の母親の死に関係していてそれを追求する為に仲間が協力して、時には体を張り追い詰められることもあり、誰も死なないでと願いながら読みました。
核心に迫っていく亜門の登場あたりから、急ぎ足で話が進んでいき、前半の緻密さがどこへ行ってしまったのかあっけなく終わってしまったのが残念で、マイナス1にしました。
最後は幸せになってくれた乃蒼と七海、周りの子たちもハッピーエンドでそれは本当に良かったです。
- 5