4.0
"幸福"を皮肉ったショートショート
以前他で読んだ事があり再度読みましたが‥あぁ、そうだった。
ラストでゾクッとしたり、もやっとしたり落とされる仕掛けがあるショートオムニバスです。
愉しいかと聞かれるとNOなので評価が低くても仕方ないと思いますが、「母の記憶」から始まり「幸福な生活」でしめくくる。原作なら一冊の本として買うので全部読むはず。もやもやしますが私は作品としては面白いと思います。
今が幸福と思っている人に『その幸福、本物ですか?』と百田尚樹氏に意地悪に問いかけられているような作品。
まぁ有りそうな話ではありますが今現在起こってもいない事に疑いを持ち、本当に幸福を持って行かれないよう、ひれくれた話はひねくれた気持ちで読むのが良いかと思います。
そんな中で6、7話(第5話)の「催/眠術」は良い意味で「なぁんだ」ですね。
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