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みんなのレビューと感想「にいちゃん」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:5.000 5.0

    何を持って悪なのか

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    と考えさせられるお話です。
    歪んじゃってるユイとにいちゃんですけど、2人の心理描写がとても細かく、また2人共根本はとても素直だったからこそ歪んじゃったんですよねぇ。

    にいちゃんは好意を素直に受け取って、捨てられ、残ったのは異常だと親から罵られ抑えつけられ。ユイは逃げ出した自分を許してほしくて、償おうとする。

    親達が強く言ってしまう事も分かるし、にいちゃんの気持ちもユイの気持ちも分かる。分かるだけに正解ってなんなんだろうなぁ‥と考えさせられる。普通って何なの、とか。

    終始重たく、見るのにエネルギー使う系ではありますが、私は大好きです。人間味があって完璧じゃないからこそ、迷って迷って、出口のない葛藤の中で日々生きていってる、という感じがリアルで読んでいて引き込まれていきました。

    バッドエンドでもハッピーエンドでもなく、メイン達は今日も自分に言い訳しながら答えを探しているのかな、と思います。いつかその答えを出すのかな、ユイもにいちゃんも幸せなって欲しいなぁ‥なんて読破後思ったりしました。

    好みは分かれると思いますが、はらだ先生の作品が好きならオススメです。王道BLに飽きた方や重厚なストーリーのBLをお探しの方にも。

    by 匿名希望
    • 14
  2. 評価:5.000 5.0

    ゆ、歪みすぎてステキ…

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    もうね 最高でしたな
    二人の葛藤がすごく伝わって 心情の描写も細かくて 二人の辛さが伝わってくるような感じがしました なんか本当にせつなかったです
    おにいちゃんも可哀想だしゆいも可哀想だし 普通ってなんだろうなって
    あと二人のことを受け入れてくれる親ではなくて たしかに親としては普通に暮らしていて幸せになってほしいかもしれないけど…受け入れてくれない辛さがこの本を見てわかるような気がしました
    あとゆいとけいが本当にステキで
    ほんっと原田先生大好きですわぁ

    by 匿名希望
    • 6
  3. 評価:5.000 5.0

    なかなかの展開

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    想像してたのとは違う展開の連続でした。
    最終的には、側から見れば相思相愛の年の差カップル。最終話はラブラブなえっちもしていたのに、純粋にハッピーエンドとは言えないのがなんとも…
    にいちゃん、ゆいの両親に自分のことを話して欲しいなんて、かなりビックリ。普通、とてもじゃないが言えないでしょ。おじさんとの愛が認められなかったことをまだ引きずってるのかな、と感じました。だから、ゆいと自分の関係を誰かに認めて欲しいのかも。
    そこの感覚がゆいと大きく違うから、そこから亀裂が生じないか心配。
    にいちゃんが本当の意味で立ち直らないと、ゆいもこのままズルズル引き込まれそうで怖い。にいちゃん頑張って!
    個人的にまいちゃんがツボでした。ステキ過ぎる。友達になりたい、ってか、女だけど付き合いたい。どうか、2人を見守って、闇落ちしないように導いて欲しい。
    話数多くないのに展開も心理描写も素晴らしくて深いお話でした。そして表情が良い。にいちゃんの、困ったような、取り繕うような笑顔が内面を表してるようで好きです。
    私には大好きな作品になりましたが、ダークでアブノーマルなお話なので、やはり好き嫌いはかなり出るかと思います。

    by 匿名希望
    • 3
  4. 評価:5.000 5.0

    病んでます

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    この作者さんのお話しが凄く好きです。
    小さい頃に自分もされていたことを、しちゃうお兄ちゃんと、お兄ちゃんが大好きだったのに、お兄ちゃんの下半身を見て怖くなり逃げてしまった事で、お兄ちゃんに固執してしまう主人公、みんな病んでてやばいです。
    でもちゃんと愛はあると信じたいです。
    主人公が受けから、攻めになるのが凄く好きです。面白いです。

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    愛の証明

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    私は幼児虐待されても、してもいないし、性的マイノリティ―でもないのですが、毒親持ちなので、景に共感しまくりでした。

    特に、親からのメールきてビクっとなってるシーン。あー私のことだわ、と思いました。本当にホラー映画のようにビクっとなって悪い意味でドキドキするんですよ(流石に吐きはしなかったが)。心臓が耳元までせり上がった来たように、ドキドキ煩くて、頭の中が熱くなって、でも背筋は冷たくなるんです。はらだ先生は上手にそれを表現してくれました。

    そんな景が、親と何カ月もかけて話し合うって、ものすっごく勇気が要ることで、まさに命がけの行為なんです(私自身は景のようには頑張れませんでした)。

    親って例え絶縁しても、ずーっと心の底に重く残るんですよ。
    仕事や恋愛が上手く行ってるときは一時的に忘れられることもある。
    「あれ?自分は親を許せたのかな?」と思う日もある。だけど何か不安な出来事が起こるだけですぐ闇落ちです。親から承認を得られないのってそれだけツライことです。景とゆいが薬(精神安定剤でしょうか)に頼り始めるのも分かります。

    景、ゆい、まいこ、それから「おじさん」(色んな人の人生かきまわしておいて自分は安全圏にいるとか最悪ですけど)も、みんな闘いながら生きていくんでしょうね。
    時に明るく、時に不安に苛まれながら。

    最終章に梶井基次郎の「檸檬」の話が出てきますね。日本文学の傑作とされている短編小説です。作者さんがどういう意図で檸檬を引用したのか分かりませんし、個人的に檸檬は好きじゃない。だって、一時の気休めにしかならない話じゃん、と思うんです。

    うーん、勝手に飛躍しますけど、檸檬=愛なのかな、と思えてきました。
    愛は揺るがない大きなものじゃなく、一時の気休め、慰めにしかならないもの。でもだからこそ、努力して証明し続けなければならないもの。
    だからゆいは愛を「証明する」「証明して」と繰り返し口にするんでしょう。

    自分や、自分の好きな人が闇落ちしないように、愛を示せるように、頑張らなきゃいけませんね。

    by 匿名希望
    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    BLに興味が薄い私でもかなり感銘を受けた

    普段は少女漫画や青年誌傾向にありBLにはあまり興味がなかったのですが、表紙の鮮烈さと広告に惹かれ全て読みました。
    …いや凄いですね。いろんな感情がぐちゃぐちゃと入ってきて、胸焼けするような、背徳感のような、強い何かでいっぱいになりました。
    女の子の描き方もすごく魅力でコマ毎に見入ってしまいました。

    作家さんにハマり色々作品を漁りましたが、最初の衝撃が強かったからかこの作品が一番好きです。

    by 匿名希望
    • 2
  7. 評価:5.000 5.0

    深すぎる…

    ネタバレ レビューを表示する

    本当に色々と考えさせられた作品です。

    何がまともで何が普通かなんて他人が決める事じゃないと思うし、一般的な見本から外れた少数の人達はみんな異常者の扱いを受けるのが今の社会だろうと思うんです。そして、そんな人達を理解して応援する人もまた変人扱いされるのが世の常ですよね。

    とにかく、BL・愛のみならずいろんな社会問題を考えた作品です。
    手放しで喜べないラストではありますが、実際問題、いろんな悩みや闇を抱えて生きている人は多いです。この2人もそうなんですよね。だから、これから2人で年月を重ねて、本当に幸せと思える日が来たらいいなと思います。

    あと、私自身『変わってる』とたまに言われて不快な思いをする事があるんですが、普通とかまともとかそういうのにこだわって人に押し付ける人に是非読んでもらいたい作品ですね。自分のそういった言動が、知らず知らずのうちにどれだけ人を傷つけているのか考え、気付いてほしい…そんな事まで考えてしまった作品ですね。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    現実に似てる

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    普通のBLものは、どちらかというと当事者と茶々を入れる周り→でも話の中で温和になったり完結したりする
    →だから最後2人がラブラブなだけでハッピーエンドにみえる。
    けどこの作品は、本人たちの嗜好などが否定されている環境下にあり、それに抗おうとしている。結果何もかもを捨て1人を取るか否かの選択となり、選択できないためにその環境下で適応していくしかない。
    漫画っぽい部分と現実っぽい部分があり、とても興味深い作品でした。

    by Apmptj
    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    これがリアルなBLなのかもしれない

    ハッピーいちゃラブBLとかちょっと性癖歪んだ溺愛BLとかも好きなんですが、これは煩悩で消化する?マンガでは無いと思う。社会派作品と言うか。。
    楽しかった余韻ではなく、考えさせられる余白を残して終わります。

    きっと本当に同性愛や性癖と言われるような好みを持つ人からすると、恋愛が自分の欲だけでは突っ走れない勇気のいる事なんだろうなと思った。

    法律やモラルや普通・一般的…。
    それを全て否定しないと、自分の愛の在り方が肯定されない。肯定されないものを堂々と続けるのは、勇気がいるし恐いこと。
    同時に周りも、受け入れるのに勇気がいること。

    自分の立場に置き換えても、自分の子供がこうなったらと置き換えても、凄く難しいなと思った。

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    こういう社会派映画ありそう

    再編集される前のやつ読んでました。性の問題とか思春期とか心の傷とか、人生の選択とか、、そういう視点から見ても救いがないようにみえてどうなっちゃうの、、って胸が苦しくなる。
    でも主人公君は素敵だと思った。ちょっと理解できない描写とかあったけど、一途で、相手にわかってもらえるように諦めなかった。後悔から学んでるって思う。

    重めのストーリーでサクッとは読めないけど、底辺にどっぷり浸かりたい人にオススメ。絵も綺麗です!

    • 1
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