みんなのレビューと感想「ママの推しは教祖様 ~家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話~」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:5.000 5.0

    行き着く所は個人の問題

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    全10話読みました。この作品を描いたしまださんに敬意を称します。

    私も宗教絡みで家庭の問題に悩んだ一人です。

    最初は明るい感じで話は進んで行きますが、中盤以降から本題。ママ以外の家族が冷静だったのが救いでした。中盤からの家族の解説は、的確でその通りと納得出来ます。


    以下名言集です。ネタバレご注意下さい。


    もうママという人間は宗教で成り立っている。


    個人の受け取り方で全てが変わるんだ。


    だからって好き放題していいワケじゃない。たとえどんな人でも、そう親だからこそ。


    何言ってるんだろうこの人は。
    癇癪を起こして、どうしていつも「やり遂げた」顔して見下すんだろう。


    最後のあとがきですが、18話(009話)まで読んでから読むのをお勧めします。あとがきは衝撃の内容ですが、そこだけ読んでも全体の流れは見えない。全部読んだら意味がわかります。
    しまださんも描いていますが、宗教が悪いのではなく、個人の受け取り方(今作はママ)が間違っている。全部読めば、スッキリすると思います。

    • 8
  2. 評価:5.000 5.0

    ラストに鳥肌

    本編はカルト宗教にどはまりした乙女ちっくママンと彼女にふりまされる家族模様を、当時中学生だった作者の視線から非常にコミカルに描かれている。ママンと娘(作者)の温度差を絵面だけで表現しているのも物語に引き込まれる魅力のひとつだ。そして作者の達観した人間観察に驚かされる。とんでもない母親を分析して理解しながらやりすごしていた作者の少女時代が伺えるし、その洞察力こそが作家として優れた作品を生み出せるのだろう。
    色々な毒親はいるが、それらの体験を面白くまとめあげられた作者の才能に拍手。

    あくまでコミカルな展開なので、ラスト鳥肌、というタイトルに疑問を持つ方もいるかもしれないが、私は泣いた。

    • 7
  3. 評価:4.000 4.0

    分かります

    私も、家族の宗教に悩んでいる1人です。
    全ての宗教がそうだとは思わないが、
    悪いことは全て、信仰心が足りなかった。
    何か問題が起こっても、きちんとした対処もせずに、信仰しているから大丈夫。
    そういう考えがホントに嫌だった。努力の方向が間違っている。
    ハマりすぎる宗教は誰も幸せにしない。それは、当事者も含めて。
    ただこのマンガを読んで、私自身ももう少しドライに切り離して考えても
    良いのかもしれない。と少し心が軽くなりました。

    • 6
  4. 評価:5.000 5.0

    最後の後書きまで読むべき

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    すごく面白かった!

    最後の書き下ろしで、やっぱり本当はこんな感じだったんだろうって分かった。かわいいだけのママなら、つまんないセミナーなんてついてかないって言えるはずだし。

    うちもカーッとなりやすい、人に預けられて育ったらしい祖母だけが新興宗教に入ってた。やはりもともと心に問題があるというか、このママは、ADHDか何かの発達障害があるのだろうが、そんな本人の問題なんだなー。

    本当に素晴らしい作品でした!

    by 匿名希望
    • 3
  5. 評価:4.000 4.0

    はじめから破綻していた

    家族になってから宗教にはまったのではなく、宗教にはまっている女性と結婚したわけで、めちゃくちゃになったとタイトルにあるが、始めから破綻していた家族なのだと思う。
    新興宗教が悪いわけではない、と何度も繰り返されるけど、人から思考する力を奪おうとする(一見、考えさせようとしてるように見えて結局答えは決められている)圧力である以上、アニオタとかドルオタといっしょくたにするべきではないし、はまりこむことによって思索しなくなるものを個人の自由にさせるのは危険な気がします。

    • 3
  6. 評価:4.000 4.0

    価値観って何だろうと考えさせられる

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    面白かったので引き込まれるように最終話まで読みました。

    宗教が悪いのではなく、のめりこみすぎる弊害を冷静に見れないことが怖い。純粋に宗教を信じる母の明るい側面をポップに軽快に描いていてとても分かりやすいです。あとがきを見て大変な側面も大きかったんだなと現実も描いていて胸が苦しくなりました。

    色んな人がいて色んな考え方があっていい、こういう考え方もあると多様な価値観を受けとめられる視野を持った主人公だと思います。

    宗教に傾倒する母と冷静に現実を見ている家族のバランスの保ち方が良かったです。

    宗教があり幸せな人もいるし、なくても、または何か違うことで幸せを感じる人もいる。夢中になりすぎて周りが見えなくなることは誰しもある、行き過ぎるとどうなるか…誰にも通ずるところがあるのかもと自分を振り返りたくなりました。

    ネタバレになってしまいますが、最後のあとがきまで読んで、漫画の中では母を愛そうという言葉にぐっときました。

    もう少しダークサイドも描いてほしかったので星は4つにしました。とても興味深く続編希望です!

    • 3
  7. 評価:5.000 5.0

    ヘビーな内容なのにコミカル

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    メルヘンチックでピアノ教室を開いているママが実はどっぷり宗教に浸かっていた…!という内容のコミックです。
    親が宗教にハマっていて…というコミックエッセイはいくつか読みましたが、これはあくまでコミカルに描いていて、作者の的確なツッコミが冴え渡っています。
    特に作者さんが漫画やアニメのオタクなので、それと宗教を比較したツッコミが面白かったです。

    そして、最後にこれまでのコミカル路線からシリアスな現実路線になったときの、洒落にならない描写には、こういう家族を持った時の苦しみについて改めて気づかされました。

    by 匿名希望
    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    レビュー最後の方読んでみた

    無料試し読みから最後の方何話を読んでみたので 感想を書き直し。 とても怖かった…意図してあんなファンシーな頭お花畑な親として、描いていたんだ…さらっと描いてくれてあるから読みやすいけど恐ろしいと思った。
    作者が客観性をもって過去を表現できるのは、クールな父親ゆずりかも知れないけ
    ど……父親は子供の傷ついた精神?の修復、フォローをしようとしたのか気になる。

    ある程度成長したから良いのか?子供二人とも必要なかったのか。 必ずしも病んだり認知が歪む人間ばかりでもないということなのか。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    虐待サバイバーの人は「親も大変だったんだ」「方法は どうあれ自分のことは愛してくれてた」と思いがちだけど、自分の心を守るための欺瞞だったといつか気付く日が来ます。そこからがさらに長いです。一生残る傷なんです。しまださんが現在穏やかに過ごされていることを祈ります。

    彩野たまこさんの「おかあさんといっしょがつらかった」という漫画と"ママ推し"は非常によく似ています。
    別名義なのか多少のフェイクありでしまださんと彩野さんが兄弟姉妹なのかもしれません。こちらの作品の書き下ろし部分のような、デフォルメされていない普段の母親の様子が描かれています。興味のある方はぜひそちらも読んでみて下さい。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    頼らずにはいられない

    宗教が生き甲斐で日常生活に支障が出るくらいハマってる乙女チック母親。それをオタクに当てはめて理解しようとする娘しまだちゃん。私はママの宗教が"カルト"とは思わないけれど、教祖様一色になってるから、それが怖い。ママはどうしてここまで思考停止なのか。夫婦仲が悪いのに子供が3人と言うのも解せない。コミカルに笑えるように描かれてますが、最後がリアルなママ。この経験をして宗教を過剰に嫌っていないのが、とても冷静だし分析的。

    • 0
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