5.0
アイドルとしての岸辺露伴
私のアイドル、岸辺露伴を主人公に据えたスピンオフ。
ジョジョの第4部は、ジャンルとしては「サスペンスホラー」に分類されるそうだが、この短編集は、本編以上にサスペンスホラーのテイストを強く感じさせる。
荒木飛呂彦の、ホラーに対する思い入れ、そして、岸辺露伴に対する思い入れがシャープに炸裂しており、同時に、シリアスだけどコミカル、というジョジョ(特に4部)のトーンが懐かしくもある。
ジョジョファン、第4部ファン、岸辺露伴ファン、には必読と言って然るべき良作である。
その全てに該当する私は、大変楽しく読めた。
何しろもう、岸辺露伴がそこにいるというだけで、大満足であった。
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