5.0
優しい空気。
優しい空気が流れている作品です。素朴だけれど繊細なタッチの絵が、ストーリーととてもよく合っていると思います。ご飯がどれも美味しそうですし、建物や調度品類の古さとか親しみやすさとかがよく表れていますし、舞妓さん達や主人公は皆、清い可愛らしさで溢れています。なんとなくジブリ作品を彷彿させる、素敵な漫画だと思います。
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優しい空気が流れている作品です。素朴だけれど繊細なタッチの絵が、ストーリーととてもよく合っていると思います。ご飯がどれも美味しそうですし、建物や調度品類の古さとか親しみやすさとかがよく表れていますし、舞妓さん達や主人公は皆、清い可愛らしさで溢れています。なんとなくジブリ作品を彷彿させる、素敵な漫画だと思います。
舞妓さんを「芸能人」と考えると、16歳でも親元離れて頑張れるっていうのは、まあ理解できる。でも、舞妓になり損ねて、16歳で屋形のまかないさんっていうのは、如何なものでしょう。初めから「屋形のまかないさん」になりたくて京都に来たのなら、それはそれで構わない。けれども、成り行き+みんなに必要とされたからという理由で「まかないさん」を続けているのだとしたら、キヨの人生寂しすぎる。
勿論、キヨはまかないさんの仕事に一生懸命。みんなが(特にすーちゃんが)気張れるように、文句も言わず台所を回している。少女・女性漫画なら、すーちゃんに対しての妬み嫉みで、ドロドロになりそうなところだけれど、そんな気配全然なく、本当に働き者で、心優しいキヨちゃんです。さすが少年漫画、理想の女の子たちを描いてらっしゃいますね〜。ところで、キヨちゃんの故郷は青森というとことですが、どーも津軽と南部をごっちゃにしている感があります。犬猿の仲とまではいきませんが、この二つの地域、今でもさりげなくマウントを取り合う仲なので、ご注意を。
必要とされるからこそ、生き甲斐が生まれ、人生が変わっていく…キヨの人生は、まさに必要とされたことによって、予定外の方向に進み、花開こうとしているのかもしれません。花街の流儀を学びつつ、キヨが着実に成長していく姿を応援するのもまた一興、星5でお薦めです。
修学旅行で、青森から京都へ行き、そこで舞子さんを間近で見て憧れて舞子さんになる決意をしたキヨちゃんと、すみれちゃん(すーちゃん)。残念ながらキヨちゃんは、舞子に必要な芸事が不向きで、お師匠さんからクビを言い渡されるが、たまたまオキヤのまかないさんが仕事ができなくなり、料理のできるキヨちゃんは、新まかないさんとなって頑張っていく姿にエールを贈りたくなるお話。折に触れた、献立が季節や行事などを彩っているのも◎。
面白いし、心温まるマンガです。
年頃の女の子の気持ちも出てきますが、主に主人公のまかないをする女の子とその幼なじみと舞妓さんたちの日常が描かれてます。
読み返しましたがやっぱり面白いし、主人公のキヨちゃんの優しさにウルっときました。
賄いご飯のレシピは書いてありませんが、ご飯はリアルに人間は可愛く書いてあるのでお腹が空いてきますよ。
手元に軽いお菓子を置きながら、ゆっくり読んでみてはいかがでしょうか?
舞妓さんっていうお仕事がどんなものか全然知らなかったけど、こんなに幼い頃から大人でも辛いとか大変とか考えちゃうような厳しい環境の中で親元を離れてまた違った家族の形の中で成長していく姿が読み進めるうちに本当に一人一人の小さな成長に嬉しくなったり、一緒によかったね、って言いたくなったり。そしてキヨちゃんの海よりも広い温かい気持ちとご飯と、ケンタのしゃべんないけど気持ちのこもったいい青年で、あとおばあちゃんのことも私大好き!
これからもずっと読み続けていく作品になりました!
1話ずつが短編のような、食に関する漫画はたくさんありますが、
なかでもおススメの作品だと思います。
毎回ある意味似たような話なのですが、飽きません。どんどん読みたくなります。
レシピのようなものがのっているタイプのものもありますが、
こちらはほぼないタイプです。
親元を離れて共同生活をする少女達のやりとりや、目を輝かせてオヤツを食べる様子にほっこりする。
舞妓さんの生活が垣間見えるのも、すごく面白い。
あの、少女達の女子寮みたいな家、そして台所、
、、すごくいいなあと思います。
市の千佳子お母さんと百子さん姉さんの関係がよくわかりました。
百はなとキヨの関係もですが、この二人の関係も読むにつけ
一番近くでってお互いを見ていてくれる間柄に凄く共感しました。
千佳子さん姉さんが先代お母さんに市を引き継ぐという感動と、
一番近くでとお互いに芸の世界で一緒にいてくれると信じていた
百子さん姉さんの悲しみと別れが印象的でした。
でも、百はなという妹を千佳子お母さんが一番近くでという言葉を忘れずいて
百子さん姉さんに合わせてくれたこと。その優しさが二人の絆が再び動き出す場面に
立ち会えたことがこの漫画を読んできて一番の感動になりました。
お帰りなさい。市は千佳子お母さんは百子さん姉さんのお帰りを何よりも待っていました。
全体にやさしさに包まれたほのぼのとしても、出てくるキャラクターの一人一人が
生き生きと描かれた大好きな作品です。
絵がかわいいなと思っ読んだら、ハマリました。
清らかで心が動く作品です。
こういう漫画は、珍しいと思います。
若者、青春、友情、恋愛、仕事…
ドロドロしてなくて、酷い人も出てこず
それは、登場人物達が類は友を呼ぶで、そうなるのかなと思います。
読み終えたあと、爽やかで清らかな気持ちになります。
舞妓さんの世界も未知なので、へぇ!と思って
読みながら、知らないことを知る楽しさもあります。
キヨちゃんの料理が美味そうで癒されます。
非現実的な舞妓さん芸妓さんの世界を、きよちゃんの日常的なご飯で垣間見るやさしいまんが
おっとりにおっとりを重ねたようなきよちゃんと、ときに気張りすぎる真面目でまっすぐな百はなと、おかあさんやおねえさんたちのキャラクターにとても癒されます。ドラマも私の大好きなハードコーディネーターの飯島奈美さんが監修されていて、きよちゃんのだいどこから立ち上る湯気や匂いを美しく再現されていました、必見!
中学を卒業したら、フツーに高校へ行った後にフツーに進学又は就職する、という人生ばかりではない事をこの漫画は教えてくれました。置かれた場所で咲きなさい、と言う本があったけどまさにその通りだなと。
確かにこの現代において16歳の少女1人にまかない担当全てを任せるのはいかがなものかと思う。
でも舞妓さんになる覚悟で青森から来たんだから、舞妓さんになれなくとも、その1番そばで生活出来ることに誇りを持っているのかなとも思いました。
どうすることが良くて何が正解か分からないけど、ここまで競争心や野心が無いことの方が私は気になってしまいました。優しい子であることはとても伝わってくるし、素敵なことだけど、それって向上心が無いとも言えるのでは、と。。