2.0
主人公問題
美人の後をつけて、マッピングするのが趣味の男。
まあ、確かに気持ち悪いが、レビューを読んで、彼の行為があまりに叩かれまくっていることに驚いた。
そこまで酷いか?
世の中にもっと酷い奴は腐るほどいるし、この男なんてむしろ、人畜無害な部類だと思うのだが。
まあ多分、これが「主人公」である、ということが問題なのだろう。
「悪い」主人公は受け入れられるけれど、「気持ち悪い」主人公は受け入れられない、それが読者心理なのだろう。
平たく言えば、「お前みたいなキモい奴が主人公気取ってんじゃねーよ」ということだ。
個人的には、もう少し寛容であってもいい気がするのだが。
考えてみれば、それは漫画に限った話ではない。
「気持ち悪い」というのは生理的なレベルの反応だから難しいけれど、人間があまり「気持ち悪い」に振り回されるのも、私はちょっと怖い。
まあ、それはいい。
それはいいとして、漫画は正直、全然面白くなかった。
どうせなら、もっと振り切って気持ち悪い主人公を突き詰めたなら、新しい切り口になり得たかもしれないが、設定だけ気持ち悪い普通の主人公、になっているのは、結果的にマイナスだと思う。
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