2.0
困惑の紐解き。
この作品を読んでいると、穏やかな展開だからこそ理解の追いつかない脳内はてなマークが忙しくなるのを感じてしまう。
やがてそれは、少しの哀しさと共に嫌悪を感じるまでに。
主人公たちが望む穏やかさは、本当は穏やかではない。
穏やかの方向に、ちゃんとキチンと訳があり過ぎる。
でもだからといって、
親御さん以外の誰に絶望を与えているというのだろう。
親御さんの想いも、自分らの想いも覚悟で背負っていくと、そういう事なんだよね…?
この人らの想いと、決めた人生に誰が何を言えるだろう。
それでも私は哀しさと嫌悪を感じる。
申し訳なくて更に哀しくなる。
性欲もキチンと伴う【恋愛】と、無償の【家族愛】を、どうしてもペアリング出来ない、この脳みそよ(泣)
あぁでもキツい。
私の中では真逆に位置するものに想像が追いつかない。
生まれも育ちも違う者同士、違うから、分からないからこそ生まれる喜怒哀楽、葛藤、紆余曲折。
これを経て“他人同士”が、友達に、恋人に、夫婦に、やっとやっと家族に、そして家族愛が解りかけていく。
敢えて書かなくてもと思うけど男性同士、女性同士の“他人同士”は普通だと心底感じている、感じるまでもないというか、フラット、フラットなのよ。自分には無縁であっても。
でも実の兄妹は“他人同士”に括れない、
この自分の中の工程に、読みながらどうしても気持ちが添ってしまう戻ってしまう。
これが、これまた、よく題材にされる、離ればなれだった兄妹とお互いが知らずに出逢って惹かれ合う、だと違う、違ってくるんだよなぁ私の中では。あーなんなのか。
この二人が物凄い波乱を経てくれたら、
私は何かを納得するんだろうか。
分からない。無料分読み切ってないうちから、この困惑っぷり、情けなくて終いにゃ笑えるね。
この二人に、何も言えないけれど添えない。
この気持ちのまま何処まで物語を辿れるか、それもまた、
分からない。
- 5