4.0
萩尾望都先生の世界は、難しくて、1度目では印象しか残らず、物語の深い部分や行間に隠されているものは2度3度確認しながら読み返さないとわからないことが多い。また、読み手自身、10代の時、20代のとき、30代…と歳を重ねると吸収できることが違ったり、それは決して歳を重ねた方が良いとかではなく、10代だったからこそその世界にのめり込めることもある。不思議で難解で魅力的な世界…だといつも思っている
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萩尾望都先生の世界は、難しくて、1度目では印象しか残らず、物語の深い部分や行間に隠されているものは2度3度確認しながら読み返さないとわからないことが多い。また、読み手自身、10代の時、20代のとき、30代…と歳を重ねると吸収できることが違ったり、それは決して歳を重ねた方が良いとかではなく、10代だったからこそその世界にのめり込めることもある。不思議で難解で魅力的な世界…だといつも思っている
この作者さんは引き出しが多く、好みじゃない作品に当たるとハズレ感が強いのですが、この作品はポーやトーマほどの精神性はありませんが作者さんらしい洞察ほどほど、設定もいい感じで楽しめます。オムニバスで読みやすいです。
個人的には、もう少しエピソードを続ける予定だったのじゃないか?と感じます。オーナーや支配人自身ののエピソードを入れた方が落ち着きがいい。不人気で連載中止かな?
ちょっと食い足りない印象の作品です。
以前、この作者の別の漫画を読んだときは、とんでもない力量の持ち主だと感じた。
人物の造形が異様なほどリアルで、そして、怖かった。
それは、上手く言えないが、「怖い人間を描く」というようなことではなく、人間がどれほど恐ろしくなり得るかを、冷徹に見つめる、ということであるように感じた。
私はどこか「そういうもの」を期待して読んでしまったせいで、本作には正直、首を捻った。
黄泉比良坂に建つホテルにやってくる人達の人生を紐解くドラマ。終活もチラつく年齢になると身につまされるかも。若手の情熱的なあの世でなく、大人のやや枯れた目線を感じた。
私にとって望都先生の作品は好みが分かれてしまうのですが、久々に心に沁み渡る話でした。さすが大御所の余裕というか、いつの間にか引きこまれて読み進んでしまった。
普通のホテルかと思ったら、死んだ?死んでいない?みたいな微妙な間にあるホテル。
なんだかんだで全話、読んでしまい感慨深い話が多かったです。
死にそうになるけども、生きて現代へ帰る人。そのままあの世へ行く人。
その境目って何でしょうかね………。
死ぬ前にこのホテルによって自分が死んだことを自覚するようになってるのかな。
小さい子の魂は迷いがないからすぐに上に行けるけど、大人は思い残すことが多くてなかなか行けない。そんな人達のための優しいホテル。私も死ぬときはここに泊まりたいな。
物事が動いているのに、何が何だかよくわからない。設定も人物もしっかりとしているので、落ち着いて読める。さすが年の功。彼女の作品にがっかりさせられることはまずない。
お試しで少し読むたつもりが、ついつい、最後まで、読んでしまいました。
登場する人々の描写が、とても上手でストーリーも、どんでん返しがあったりして、面白かったです。
萩尾望都先生のミステリー作品。ファンタジーなのかサスペンス寄りなのか?全く違うのか不思議な展開が期待できそうな魅力があります。続けて読んでみたくなりました。
人里離れたホテルを訪れる人々のエピソードのようにはじまりますが、どうも様子が違うと最初の訪問客の様子で伺えます。何度も読み込むほどに細かな伏線が。