みんなのレビューと感想「下弦の月」（ネタバレ非表示）

懐かしの名作！

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矢沢あい先生のファンで、高校生の美月がヒロインですが、小学生の蛍ちゃんもスポットライトが多くてＷヒロイン的作品です。
最初は「こんなに衝撃的な内容で小学生が親密に関わるのって大丈夫なの？」とハラハラドキドキしましたが、重さや辛さを受け止めて子供ならではの純粋さ真っ直ぐさで走り抜ける皆の姿、メンタリックなストーリーでの成長ぶりも感極まるものがあり、高校生同士や大人じゃなく、小学生を登場人物にした構成とストーリーだからこそ、深みがある作品です。

個人的には下弦の月があったからこそNANAと言う作品が在るのかなと思ってます。狂気のような一途で強い愛情と命と言う焦点からも。

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矢沢先生の絵が劇的に変わった作品が下弦の月じゃないかと思います。これまでのご近所物語や天使なんかじゃないとは違って、ミステリアスで暗い感じのストーリー。私は当時高校生だったから、なんかファンタジーっぽいなって思っていましたが、リボンで連載してた割には大人向けだなぁって印象でした。
あと、子供の頃ってもしかしたら不思議な体験をしてたのかなぁって思います。
蛍ちゃん達みたいに純粋な気持ちがまだ残ってる時期に、大人には分からない不思議な体験。
大人になるにつれて忘れてしまった事。もしかしたら、私にもあったのかなぁって思いました。もしそうだとしたら、子供にとってこの世界は不思議な事だらけなのかも。

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とても素敵な作品です。
少しファンタジー要素も入った物語です。
前世や輪廻転生も絡んで一時も目が離せない展開であっという間に読み終えました。
さすが矢沢先生！と思わせるストーリー展開です。
子供たちの純粋な想いと、大人達の複雑な感情が見ていて切なくなりますが、最後はハッピーエンド、かな？良い終わりかたでした。
アダムが自分の過ちや、愚かさを悔いて死んでもずっとその想いは永遠だという所は、実際にそうなのかな…と考えさせられます。
命の使い方を大切にしなければと思わせる内容でもありました。

やっぱり好き

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発売当時に単行本も即買いしましたが、久しぶりに読みたくなって電子版を購入しました。
今やすっかりおばさんになりましたが、当時より細かく読む様になったからか、ずっと泣くのを我慢しながら読んでました。
最後のアダムの台詞で、もう我慢できず鼻をずびすびさせながら完読。
人の終わりなどのデリケートな表現もある内容なので好き嫌い分かれるのかもしれませんが、
小学生4人の純粋さ、高校生達の葛藤、家族愛など、人を愛したが故の悩みなども含め、過去の自分を省みれる作品でもあるかなと思います。

前世と今世そして無

連載中、リアルタイムで読んだ作品、

時を超えてもなお、手放せないほどの究極の愛の物語りですね。
切なく哀しく、あぁそうか、生きてる誰をも大切にと、そうなっちゃうよねぇ…と思うラストシーン。

謎の美少女と小学生の女の子が不思議な出会いをし、その女の子が仲間達と共に、美少女の謎を解明しようと、純粋に一生懸命に奔走する姿、その真っ直ぐさに胸を打たれます。
美少女ともそれなりに打ち解け答えを導き出したと思われたのですが、何故か女の子達の願った展開にはならず…

前世でも現世でも離れるしかなかったけどいつか、いつの日かまた巡り会って欲しいと願わずにはいられない。
だつてこれほどまでの愛は決して消滅する事はないでしょうから。
そう信じずにはいられない、本物だから。

矢沢あい先生の作品は恋愛モノ友情ものが多いけど、「下弦の月」はそれに加えてミステリーもプラスされて、え？どうなるの？イヴは誰？なんでアダムと美月が出会えたの？時系列は？などなど…謎もいっぱい。
ちびっ子4人の駆け回る姿に泣けてきたり、さやちゃんとまさきくんの関係とか、ほたるちゃんと医院長の息子くん（名前忘れた）にもっと仲良くなれ〜とか…可愛い恋模様もあったり、それでいてシリアスなのに、ちょいちょいお得意のギャグの掛け合いもありwww裏切らない安定ぶりです！
面白いのでぜひオススメです！！

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矢沢あい先生の作品の中で一番好きな作品です。
月の周期と物語が重なっていて、生まれ変わりというロマンチックな要素があり、それをうまく漫画にできたことが本当にすごいと思います。
小学生の4人が美月を救おうと、一生懸命、純粋さがあり、最後まで頑張る姿に胸を打たれます。
アダムの気持ちも理解できるし、せつない表情やその思いに愛を感じました。
生きることの大切さや、その原動力というものを感じさせてもらった作品です。

絵が好き

ミステリーっぽくて、少し複雑だったので理解するのに時間がかかりました。(たぶん個人の理解力の問題です)矢沢あいさんの作品は絵が好きで、作中に出てくると服もおしゃれで絵を見るだけでも楽しめます。

久しぶりに読み返しても面白い！

「天使なんかじゃない」「ご近所物語」「NANA」どれも面白いですが、この「下弦の月」は連載当時は暗くてよくわからないイメージであまり読んでいなかったです。大人になってからたまたま読んだ時にすごく面白いと思いました！単行本3巻という短めの中に物語が凝縮されているというか、美しくて完成度が高いながらも面白さもありという感じ。今回久しぶりに読んで見てまた夢中で読んでしまいました。

間違いなく名作！！

矢沢あい先生の作品はどれも色褪せない名作が多いけど、こちらの作品もまさにその中の一つ。
名作だと思います。

この漫画をきっかけに月の満ち欠けや上弦の月、下弦の月といった月の種類を知りました。
一度読んだだけではストーリーを理解するのは中々難しいけど（当時の私がそうだった）読み返してみて気付く事は色々な事がNANAに繋がるんですよね...

この作品からイラストのテイストがちょっと変わったように感じるけど私は今でも変わらず矢沢あい先生のかく絵が大好きです。
下弦の月はこの他にも愛蔵版（？）や文庫が出ていますがどれもカバーのイラストが素晴らしく息を呑むような美しさと儚さを感じます。