2.0
憂鬱な終幕
デスゲーム系の亜流で、主人公は拷_問を受ける側ではなく、拷_問をやる側である。
二人で対象者に拷_問を加える「対決」をして、先に秘密を吐かせたら勝ち。
まあ、ルール設定からして色々とぬるく、魅力的なゲームにはなり得ていない。
ところどころで「お、ちょっと頭脳戦っぽいな」という部分もないではないのだが、根本の設定が練られていないため、緊張感がない。
中でも致命的なのは、対戦に負けたときの明確なペナルティーがなさそうな点である。
このあたり、明確に描かれていないのでよくわからないのだが、負けた相手はただ「退場」させられるだけで、後に何事もなかったように再登場してくる。
要するに部活の大会で負けるのと同じである。
おいおい。
命をとられるわけでもなし、それこそ拷_問を受けるでもなし。
このあたりが、作品の緊張感を強烈に削いでいる。
それにしても、ラストには、ゾッとした。
作品の内容についてでは全くなく、「ザ・打ち切り」という感じのその終わり方に。
そりゃ、不人気の連載作品に打ち切りという終幕があることは、大人の私はよく存じているけれども、ここまで露骨だと何かこう、漫画という世界の暗い部分を垣間見てしまった気がして、気持ちが酷く暗くなった。
どうでもいいけど、作品タイトルがレビューのNGワードというのも、いかがなものかと思う。
そういう例は他にもたくさんあるけどね。
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