5.0
英が!
黒猫シリーズのお兄ちゃん物語二作目です。
受けの過去は前作で描かれていましたが、今作は攻めの過去編ですね。
攻めの報われない気持ちが起こした若い時の衝動と、それに気付かず過ごしてしまった受けの鈍さ。
そこからのやり取りがあるのですが、何故か慎吾達と違って積み重なった年月に絶対的な絆を感じ、ああきっとこの人達は大丈夫なんだろうな、何て確信して読んでしまいました。拗れて歪んで捻じ曲がった一本の線が、輪っかになってまた繋がって安定する、みたいな。
ただ、リオがどう受け止めるのかだけが今後の課題的な感じです。
今作で初めて英の人間らしい部分を感じただけで、もう既に星5つです。
圭一とは異なる種類の執着を、是非みなさんに味わって頂きたいですね。
因みにお兄ちゃんは、傲慢甘えたですが、やっぱり強かったです。
- 7