5.0
美醜
最初はふわふわ青春系かな?と思っていましたが、とんだ誤解でした。
甘酸っぱさの中にある少しのズレというか、異質さが背中をゾゾゾ〜とさせてくれました。
好きな人が死んでしまった後、主人公の目の前に現れる漫画は数多あれど、こちらの作品の幽霊は一味違っていいです。
構図の余白の部分や、人物の魅せ方がとても秀逸で不気味な雰囲気をとてもよく感じさせてくれます。
個人的に主人公が同級生の女の子の家から出てきた後、青野君が体半分を花で隠して登場した後のあの溶けた体が出てくるシーンがお気に入りです。美しくて醜い、そしてなんともいえない恐怖がありました。
- 30