みんなのレビューと感想「潜熱」（ネタバレ非表示）

現実だったら絶対ダメなんだけど……

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ヤクザと大学生の恋

現実に自分の身近にいたら絶対に反対します。
何かある前に、少しでも早く別れるように説得を試みます。
主人公の親友やヤクザの元妻のように。

でも、私はただの漫画好きな馬鹿な読者なので
熱病のように頭と気持ちが熱くなっている主人公の恋をどこかで応援したい気持ちにもなります。
いけないことですが。

なので2人で旅行に行って、やっと結ばれた後の朝ご飯のシーンは好きです。
現実には難しいことだらけだけど
この一瞬だけは二人が幸せそうなので。

その後にとんでもない刃傷沙汰が起こり
皆がとても辛いことになってしまうのですが……

主人公の最後の最後選択は賛否両論……というより、否のほうが圧倒的に多いかもしれません。

私は物語として、胸に痛くささりました。

その後を色々想像したり考えさせられるラストです。

この物語の中で時間がたち
主人公が40歳近くなった時に何を思うのか？それが知りたい。

私だったら
自分が裏切り、傷つけてしまった人達のことを何度も想いだしては……
１人で何度も泣くような気がします。

久しぶりにいい作品に出会えました。

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最後の最後までラストが想像つかず、続きが気になってしまう素敵な作品でした。

なかなか現実では有り得ない設定だと思うのですが、若くて危なっかしい瑠璃さんの言動も逆瀬川さんの渋さや怖さも妙にリアルで不思議と違和感なく読めました。

私は元々裏社会にも興味があるタイプの人間なので、その辺も興味深かったです。
でもヤクザの世界の話なのでその手の話に抵抗のある方や年齢差の恋愛に興味のない方はつまらないかもしれません。

個人的には数年ぶりにレビューを書きたくなるいい作品でした。

やはり嫌い

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ヤク○と恋に落ちる話しのようですが、登場する中年オトコは平気で横入りする人を蹴ったり大声出したり小物感満載。こんな中年オトコのどこに惹かれていくのか。やはり反社会的勢力は嫌いです。

良いと思う

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男性と付き合ったことのない女子大生がヤクザと恋に落ちる。
その後色々あって、育ててくれた両親を捨てて彼について行ってしまうのだけど、そういう恋をする人もいればしない人もいる、そういう恋をしても親を捨てない人もいれば捨てる人もいる、そんなお話。
私は切なくなりました。

理屈じゃない気持ち。

いつも友達のともちゃんに守って貰っていた様な瑠璃は、ある日コンビニのバイトで出会った反社的な年の離れた逆瀬川(のせがわ)に惹かれていることに気付く。
コメントを見ていると逆瀬川の魅力が分からないという人もいるが、年の離れた女性と多く付き合ってきたという逆瀬川の魅力は、とても良く分かる。
終始瑠璃を「瑠璃さん」と呼ぶ。
おまえや、呼び捨てではない。ちゃんと敬意を払っている。
そして、友達のともちゃん。彼女も実はすごく良い子だ。ただの正義感を振りかざした脇役ではない。
瑠璃も家族やともちゃんの愛情をちゃんと理解して感謝している。でも、抗えないのが自分の気持ちで、ひしひしと表情から伝わってくる。
本当に文学的で、深みのある作品でした。
最後の瑠璃の表情が全てを表していますね。

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無料試し読みだけを読んでみました。
レジで横入りした人を蹴飛ばす・・・とは、短気で心の小さいチンピラがすることだと思います。ヤ○ザは強面だけど、ドーンと構えた男ってイメージですが。
私の勝手なイメージですが・・・。
そんな小さな男の行動を目の当たりにしたのに、どこに惹かれたのか理解出来ないので購入はしません。

じっくり読むべき作品

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最後まで読みました。
何処にでも居そうな平凡な女子大生。ギャルでもなく普通に幸せな家庭に育ってきた。恋愛経験もほぼない。なぜ、極道の男に惹かれたのか。色恋沙汰は他人が関与すべきではないが、言葉や常識では表せない何かがそこに・・・

理屈じゃない

とくにきっかけもなく、どこに惹かれたとかこういうところが好きだとかの理屈一切ナシ！
ヤクザのイケメンでもない髪も薄く枯れた感のあるオジサンを、初々しく若さと透明感溢れた初心い清純な女子大生の方が惚れてしまうなんて、理屈じゃないなぁ。
理解しようとか思わず、とにかく空気感や熱感が伝わる絵柄に惚れ込んでしまいました。

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女子校生活から男性に免疫が薄い上、他人や流行に流されずに育ってきた主人公。

裏社会の危険なおじさまの可愛いギャップと、大人の軽い言葉に盲目的に恋に走っていく主人公。
元から人に流されず育ってきたため、主人公を心配して助言する親友の言葉にまったく耳を貸さず、終盤には親に心配や苦労をかけてしまうが、結局は全てを捨てて男を選んでしまう。

親の為の人生ではないし、若気の至りもあるのかもしれないけど、親御さんと親友がとても不憫に映りました。

何度となく出てくるクリームソーダが幼さを表しているかのように感じました。

先の事なんて誰も分からない。
だけどその献身的な愛もいつか終わりがくるような気がします。
ラストの
「アナタの事が好きで好きで仕方ありません。大好きです」
的な表情がなんとも言えない。
ドロドロしているストーリーは好きなので、結末まで読みました。

主人公には悪いけど、憧れる恋ではないです。

少女漫画のヤクザものとは一線を画す

やたら若くて美男子な若頭(ヤクザの親分)との恋愛モノが今までの少女漫画の王道だったけど、この作品は割とリアルなヤクザのおじさんです。
理解できないってレビューが多かったけれど、10代20代前半はそういう周りから反対されるような人に惚れちゃうことってあるなぁと、懐かしい恋愛を思い出しました。