3.0
探偵業の裏表
「探偵の探偵」をする「対探偵課」なる部署の探偵、という何だか早口言葉みたいな立場の女性探偵を主人公にした漫画。
原作の小説があるが、未読。
事件を解決するような小説の中の探偵と、浮気調査ばかりが主たる業務である現実の探偵は違う、というのは私たちの多くが知っているが、もう一歩踏み込んで、一般には知られていない探偵業の裏側を垣間見えるような描写がいくつもあり、まずまず興味深く読めた。
ただ、話としては、ちょっと大風呂敷を広げすぎた感があり、大手探偵事務所と警察組織を巻き込んだ陰謀の展開には、いささか興醒めしてしまった。
もう少し小規模なエピソードの集積で成り立つ漫画であったなら、より入り込めたのではないか、という気がする。
もっともそれは、原作段階での問題なのだろうけれど。
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