5.0
涙なしでは語れない良作
文句なしの良作でした。序盤から最後まで泣きっぱなしになること間違いなしなので外で読まない方がいいです(笑)
ヒロイン・レイチェルの一途さもさることながら、ヒーローの妹アリシアのレイチェルへの想いがこの作品を彩ってくれていると言っても過言ではないです。
ヒーローは実姉アリシアに恋慕するノアという青年でしたが、彼より彼の兄のが好きでした(笑)
よくあるこの手の話はヒロインにベタぼれのヒーローとか無理矢理物にするとかが多い中、この作品は珍しくヒロインがヒーローへの片思いに苦しんでいます。ヒーローは実姉に恋慕し、病床の実姉はヒロインに夢中という状態。
早い段階でヒーローもヒロインへと気持ちが傾いでいきますが、そこは一筋縄ではいきません。頑なな迄にヒロインの鉄壁の理性が邪魔をして素直になれないのがまたもどかしく、切ないです。アリシアという軸を支点を失った天秤は脆くも崩れて行き、岐路に立たされる二人。
その先にある話は…ぜひご自分の目で確かめていただきたいです。
- 7