桜井日奈子インタビュー(前編):実は少女漫画耐性ゼロ!?映画「ういらぶ。」でヒロイン・春名優羽を演じた女優が語る作品やキャラクターの魅力とは?
更新日:2018/10/30 10:00
CM出演で注目が集まり、ドラマや映画などで活躍中の女優・桜井日奈子さん。ヒロイン・春名優羽役で出演する映画「ういらぶ。」の作品やキャラクターの魅力、今ハマっている漫画について語ってもらいました!
優羽のイメージや良さを壊さないように
桜井日奈子
――いよいよ11月9日に映画「ういらぶ。」が公開されますね。一足先に完成した映画を観た時の感想を教えてください。
実は撮影をしたのが1年ぐらい前だったので、どんな風に春名優羽(はるな ゆう)を演じていたか忘れていた部分もあったんです。だから完成した映画は、一観客としてまっさらな気持ちで観ていたんですけど、優羽の声を聞いた時はビックリしてしまいました。「声、高っ!」って。私は地声が低いので、優羽のイメージを壊さないよう、しぐさや表情だけでなく、高い声でも自然に聞こえるぐらい、役作りに力を入れていたことを思い出しました。
桜井日奈子
――優羽を演じる上で、ご自身とのギャップはありましたか?
優羽は幼なじみの男の子・和泉凛(いずみ りん)のことが好きなのに好きだとは言えないし、自分の意見もはっきりと伝えられず、ため込んでしまう女の子なんです。原作を読んだ時には、“言っちゃえばいいのに”とか、“もっと自信を持って!”とか、優羽のことを応援していたんですが、実際に演じるとなった時には、優羽が持っているキュンキュン、フワフワするような可愛さを生身の人間が演じて表現できるのかなって悩んでしまいました。また、口ごもるシーンもあったので、観ている人がどう思うか、とちょっと不安でした。
だから優羽の引っ込み思案なところを再現しつつ、悩んだり、葛藤したり一生懸命頑張っていることもわかってもらえるように意識しましたね。それが少しでも観ている人に伝われば嬉しいです。
原作は悶えながら読んでいました
――星森ゆきも先生のタッチは線が繊細で優羽も可愛いですよね。
そうなんです。女の子は可愛いし、男の子もカッコいいし、登場キャラクターが全員魅力的ですよね。原作を読んだ時は、The少女漫画というぐらい王道な作品だと思いました。
――少女漫画は子どものころから読んでいましたか?
あんまり読んでこなかったですね。兄弟がいるんですけど、兄と弟に挟まれているので、どちらかと言えば少年漫画をよく読んでいました。だから少女漫画特有のキュンキュンするシーンに耐性がなくて…。「ういらぶ。-初々しい恋のおはなし-」 (星森ゆきも/小学館) を読んでいる時は、よく悶えていました。
――「ういらぶ。-初々しい恋のおはなし-」 (星森ゆきも/小学館) の中で、特にキュンキュンして悶えたシーンはありますか?
キュンキュンするシーンは、いっぱいありましたね。それはもう本当に。幼なじみの女の子・坂下暦(さかした こよみ)と遊びに行く約束をした優羽が、どんな洋服を着ていくか悩んでいる時に、凛が「これが一番似合ってるよ、可愛い」って言ってジャージを勧めるんです。可愛い洋服を着ていくと他の男の子が寄ってきちゃうから。
優羽は可愛いって言われたことが嬉しくて本当にジャージで外出するんですけど、偶然を装ったクラスの男子に遭遇して、「なんでジャージ!?」とか「ジャージが似合ってるって言ったヤツはイジメだよ」って、問い詰められるんです。そこに凛がすかさず助けに入るシーンは、キュンキュンしちゃいましたね。全部、凛の作戦通りで、意地悪はするけど、その奥にちゃんと愛があるんだなって。
――優羽はそんな凛のことが好きですが、桜井さんは凛、凛のライバルの佐伯和真(さえき かずま)、もう一人の幼なじみの男の子・藤蛍太(ふじ けいた)のうち、誰がタイプですか?
3人の中なら、私は蛍太かな。というか、凛も和真も極端すぎるなって(笑)。恋愛下手な人には、お母さん的な優しさのある蛍太がいいのかなって思います。映画の中でも蛍太が一番バランスのいい立ち位置にいます。
岡山から東京に遊びに来てくれた友達のために
桜井日奈子
――「ういらぶ。-初々しい恋のおはなし-」 (星森ゆきも/小学館) では、幼なじみ4人という設定ですが、桜井さんには上京してきてからも遊ぶような、幼なじみや仲のいいお友達はいますか?
幼なじみはいます。今でも仲いいです。でも私が暦ちゃんみたいな感じです。最近、その子が東京に遊びに来てくれたんですけど、私も上京して2年ぐらいしかたっていないので、どこを案内すればいいのかあまりわからず、メイクさんやスタイリストさんにいっぱい相談しました。そのおかげで、行ったことのないお店も案内することができて、その子も楽しそうにたくさん写真を撮っていました。
――とても友達思いですね。映画「ういらぶ。」については何かお話しましたか?
友達も「ういらぶ。」の公開を楽しみにしてくれている子が多くて、「絶対観に行くよ!」と連絡をくれた子もいました。それだけ楽しみにしてくれているので、早く公開されてほしいなと思いますし、私もワクワクしています。
――映画を楽しみにしている方たちに一言お願いします。
笑って、キュンキュンして、スカっとするような作品になっているので、どんな人が観ても楽しんでいただけると思います。是非劇場でご覧ください!
桜井日奈子
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写真:原恵美子
ヘアメイク:yumi(Three PEACE)
スタイリスト:阿井真理
プロフィール
桜井 日奈子(さくらい ひなこ)
1997年、岡山県出身。2014年の「おかやま美少女・美人コンテンスト」で美少女グランプリを獲得。CMに出演し、注目を集める。2016年の舞台「それいゆ」で女優デビューしてからは、ドラマ「そして、誰もいなくなった」(2016年)、ドラマ「THE LAST COP/ラストコップ」(2016年)、初主演映画「ママレード・ボーイ」(2018年)など、多数の話題作に出演している。
◆映画「ういらぶ。」公式サイト
http://welove.asmik-ace.co.jp/
◆インセント 桜井日奈子 公式プロフィール
http://www.incent.jp/incent/talent/sakurai/index.html
◆桜井日奈子 オフィシャルサイト
https://sakuraihinako.futureartist.net/
◆桜井日奈子 公式Twitter
https://twitter.com/hinako_incent
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作者
藤本あきら
編集の仕事を主にしていたが、気づけば取材やライティングもするように。魚類、昆虫、爬虫類など生物全般が好きなので、図鑑や飼育本をつくるのが目標。夏になるとタコ糸とスルメを持って、野池でザリガニ釣りをしています。記事タグ
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