アイシテル ~絆~
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あらすじ
ぼくのお兄ちゃんは人殺しです。――年の離れた優しい兄を父母よりも慕う幼い弟。無垢な子どもの瞳が真実を知る前に、兄は姿を消した。それが弟の心に大きな傷となって残るとも知らずに……。やがて、兄が少年時代に犯した「殺人」という恐るべき罪を知り、その業を一身に背負うことになる弟の運命は――!? TVドラマ化された『アイシテル ~海容~』の続編にして、まったく新しい兄弟の物語。
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みんなのレビュー
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苦しい
取り返しのつかないことってあるんだけどあるんだけど
清貴くんのお母さんの言葉は赦しじゃない
呪詛だったんだとあらためて思った
被害者のこと加害者のこと
ネットで晒して
自称善意の第三者や野次馬や
知る権利を振りかざすマスゴミ
何もしない人ほど声高に主張するのは
どんなときもどんなことでも
変わらないんだなと思ったby かのんとまれ- 38
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5.0
『アイシテル』 タイトルに相応しい作品
こちらの作品も ぜひ一度は読んでいただきたいなぁと考え深い作品です。
愛はなにも
異性に限らず
母に 兄弟に 子供に と無償に 自然に 時には憎しみに
現れてしまうものなのですね
最後の終わり方が少し物足りなさを感じました。
できれば不思議ちゃんなどは 関わらずとも もう一度くらい しあわせな場面に出てきてほしかったし
お兄ちゃんも あのままでは とても切なくて やりきれない。
でも 読んで良かった。。。作品のひとつになりました。
by バルンバルン- 15
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5.0
アイシテル~海容~の続編。
裕一の弟・裕二が、兄の犯した罪を知らずにいた少年期、罪を知ることになった青春時代、すべてを受け止め、兄と向き合う青年期、と成長していくお話。彼の成長のすべてに兄の存在があり、心情の描写がとても細やかで涙が止まりませんでした。
欲を言うなら、別れた日以降の裕一の生活をもうすこし組み込んで頂きたかったかも。母親とのやりとりとか、ひとりで過ごす日々のなかでの弟や被害者への思いとか。
そのあたりを省くことで、あくまで~絆~の焦点を裕二に当てたということなのでしょうけれど。by 匿名希望- 15
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5.0
私が少年法に反対な理由について
この物語を読んで、誰が加害者だった兄を責められるだろうか
幼い頃に凄まじい心の傷となる経験をした
こんな深い心の傷を背負い、こんなにも長い間、罪にさいなまれている
でも、知る事ができれば…
この物語の様にどんなに隠そうが、世間に隠す事は出来ない
本人どころか、その家族までもが、たとえばれなくとも告白しなければという罪悪感で苦しみ抜く
これを読む限り、一番悪いのは、発端を作った変質者という事になってしまう
でも、その人間にも地獄の様な幼少時代があったとしたら?
皆が皆とは言えないと思う
この話よりもっと、許し難い少年犯罪がある
でも、元をたどったらキリがないのではないかとも思う
そんな悪循環を断ち切るためにも、少年犯罪を犯した親や、環境、社会全体を改善するためにも、沈黙という事は罪に値すると思った
どれだけ幼い心が他者の手で奇妙にねじ曲がるかを、そろそろ正視すべきだと思った
犯罪を犯した子の過去を隠す事は、その子の哀しい悲惨な過去を無駄にすることだとも思ったby 真早- 13
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5.0
深くて重い。
アイシテル~海容の続編と知り読みました。
加害者の弟に焦点をあてたストーリー。
重い十字架を背負い生きる兄と、そんな兄を愛しながらも憎もう、忘れようと葛藤する弟。
今はネット社会で、過去の事件も調べられ、知られ、イジメ迫害されてしまう。実名、写真、まるで正義のこどく載せる人達。腹が立つやら、胸が痛むやら。それに何の意味があるのだろう?被害者や家族は、そんなの望んでいないのでは?
色々と考えさせられる作品でした。
海容の後に読むと、わかりやすいです。おすすめです。by やまにぃ- 10
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