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男女の入れ違いのお話ですが、再会した後の2人の人生がまた皮肉にも正反対に変わっているのは、面白いなと思いました。
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男女の入れ違いのお話ですが、再会した後の2人の人生がまた皮肉にも正反対に変わっているのは、面白いなと思いました。
ヤマシタトモコさんのお話は生きていて感じるやるせなさ、怒りなどをテーマになっていることが多くこの作品もそうです。若い女性には若い女性の地獄、おじさんにはおじさんの地獄があるんだなーと。
とてもリアリティあるので引き込まれます。うまくいってるはずなのに劣等感感じたり読んでてしんどいけど続きが気になる
よくある入れ替わりものですが、よくあるわちゃわちゃコメディーではない。よくあるやつはどっちも入れ替わったことによっていろんなプラスがあって、最後は元に戻ってハッピーエンドだけど、これはそうじゃない。
こちらの作者さんが好きでこのお話も読み始めました。いつもこちらの先生は心情の機微の表現が秀逸でどのお話も引きこまれちゃいます!
今回のお話もとても楽しく読ませてもらいました!
入れ替わりの漫画は沢山ありますけど、普通のおじさんと入れ替わっちゃったのに、色々受け入れていく主人公が凄いと思った。ラストがとても気になります。
女子高生と中年男性の身体が入れ替わる、というものがたり。
それぞれが他人の人生を生きて行き、また出会って、、
ヤマシタトモコさんは人間を描くのが上手いなぁ、といつも思います。
女子高生とおっさんの入れ替わりだけど全くドキドキしない、むしろハラハラ嫌な汗をかく。
おっさん(正吾)はJKになってエンジョイして、じゃあ何も持ってないおっさんになったはなは?
案外順応していてホッとするけど、やっぱりはなの方が奪われた側に見えてしまう。
最後はなの体を使った正吾は妊娠し、2人も元に戻らないまま終わってしまう。
ここからの方が凄い気になる。はなはどういう気持ちで人生生きるんだろう。
アラフォーおじさんと女子高生の中身が入れ替わるお話ですが、エロで茶化すような方向性はなく、真面目な感じです。
入れ替わる前の記憶が徐々にお互い共有されていく部分に新鮮さを感じました。
女子高生になったおじさんの方が徐々に歩み寄っていくような気持ちになるところにグッと来ました。
最期は一人にさせない、というようなセリフも良かったです。
ラストは読む人の想像により違うんだな、と…
面白い作品かと思います。
良くある、入れ替わりモノって設定だけど元に戻る方法を模索したりとかではなく、入れ替わりを楽しんで人生を謳歌してる元オッサン。でも、周りとの調和がとれない本来の性格が徐々に出てきてって感じがじわり来ました。