古典では一番好きな物語
落窪物語は私の一番好きな古典です。
まぁお約束の継子いじめですが、白馬の王子様が現れます。
しかし、この白馬の王子様は最初はプレイボーイで有名な貴公子。
この話ではチャラ男として描かれてますが
最初は落窪を数多いる恋人の一人にしようと、薄幸な身の上に同情しつつも、男としての性に正直ないささか身勝手な傲慢とも思える男性です。
しかし、実際に落窪に強引に遭ったものの、落窪にはっきり断られ、プレイボーイの鼻っ柱をへし折られてしまいます。
惨めな境遇を貴公子に見られ、死ぬ程恥ずかしがる落窪に彼は初めて自分の身勝手さを恥じるのです。
それは彼が初めて恋に落ちた瞬間でもありました。
その後、貴公子は落窪の信頼を得ようと必死になります。
甲斐あって落窪の信頼を得て、二人は結ばれます。
しかしそこからが平安時代ならではの大変な所。
通い婚ですからね。あの時代は。
本来であれば妻の実家が婿君を世話するのですが、落窪にはそんな事はできません。
そこで阿漕(あこぎ)が活躍するのです。
シンデレラで言えば魔法使い役ですね(笑)
ハラハラドキドキ。
継母に秘密の結婚がバレてとんでもない策略をしかけられたりしますが最後はハッピーエンド。
落窪の鷹揚さがはがゆくもあり、その優しさにホロリとさせられたり。
彼女は最初はちょっと自信が持てなくてイジイジしてますが、最後は貴公子に愛され、自信をつけた素敵な淑女になります。
その変貌振りも好きなところです。
是非和製シンデレラのお話読んでみて下さい。
今風に描かれてるからわかりやすいですね(笑)
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3.0